【特集】オムツいじり・弄便(ろうべん)対策
オムツいじり・弄便でお悩みの方へ その原因と解決法を徹底解説!
オムツいじりとは?
「オムツいじり」とは、オムツに手を入れたり、外したりする行動を指します。
特に発達や知的に障害のある子どもたちに見られることが多く、弄便(自分の便を触ること、便いじり)や脱衣(衣服を脱いで全裸になってしまう)、性器いじりなども合わせて見られる場合があります。
これらの行動は衛生面の問題とともに介護者の精神的負担が大きく、非常に悩ましい問題です。
オムツいじりの原因
オムツいじりの原因にはいくつかの要因が考えられます。
子どもの年齢や発達状況に応じて異なりますが、以下のような原因である場合が多いと言われています。
1.不快感や痒み
オムツの中で湿気や痒みを感じると、子どもはその場所を触って不快感を解消しようとします。特に、オムツが濡れていたり肌に刺激を感じると、その部分を触りたくなることが多いです。
2.好奇心や探索行動
子どもは自分の体を理解しようとする好奇心から、オムツを触ったり外したりすることがあります。
自分の身体の一部を触ることで安心感やリラックスを得ている場合もあります。
この行動は発達段階の一環で、言葉やコミュニケーションが難しい場合には特に見られます。
3.他人の関心をむけたい
夜間など一人で過ごす場面など退屈や寂しさを感じて、親御さんや周囲の関心をひきたい場合に見られます。
周囲の注目が自分にむけられることを期待しての行動です。
「オムツいじりをしたらお母さんが怒った」「便を触ったら着替えやシャワーをしてくれた」といった経験から、おむつや便をいじることで大人がかまってくれるという認識を持って繰り返すことも。
4.感覚過敏や発達障害
自閉症スペクトラム障害や感覚過敏がある場合、オムツの感触や締め付けが非常に不快に感じることがあり、それがオムツをいじる原因となります。
また、感覚の過敏さから、便の感触を触ってしまうこともあります。
高齢者の場合は認知症の方にも見られるように、知的障害、自閉症など、衛生という感覚が理解しにくい方はなかなか抑止が難しい問題です。
弄便(ろうべん)が伴う場合の精神的負担やストレス
オムツいじり、とくに弄便(ろうべん、便いじり)が伴う場合、家族など介護者の負担やストレスが大きくなります。
1.衛生面の不安
便がついた手を口や目に入れるなど、不衛生な状態が発生します。
特に食便が見られる場合には健康への影響が心配されます。
2.衣服や寝具の損害
便を衣類、寝具、家具、壁などにこすりつけるといった行動がみられることも多く、一度でも起こってしまうと清掃の負担は甚大です。
便の匂いは取れにくいため頻繁に買い替えが必要になると、経済的にも大きな負担となります。
3.支援サービスを受けにくくなる
自宅以外の施設などでオムツいじりや弄便を繰り返した場合、利用を断られる場合もあります。
施設からの断りがなくても「このような状況では利用が難しいだろう」とサービス利用を躊躇されるご家族も多いようです。
このような状況になると、介護負担が高いにも関わらず支援が受けにくいままご家族が孤立してしまう悪循環に陥ります。
4.精神的負担
ご家族はお子さんに便いじりをさせないために常に目を離せず、一度発生すると着替え、清掃、シャワーなど何時間も処理にかかってしまう。
それが毎日長期的に続くと保護者の方の心身の負担は計り知れません。
「あまりの惨状にショックで怒鳴り散らしてしまった」「いけないとわかっているけど手が出てしまう」「イライラして他の家族にもあたってしまう」といった悲痛な声も聞かれます。
オムツいじりの対策方法
オムツいじりの問題に対して、専門家は以下のような対策をすすめています。
1.オムツ替えのタイミングを見直す
こまめなオムツ替えを行い、子どもが不快に感じる前にオムツを交換するようにします。
また、肌に優しいケアを心がけることで痒みや傷みなどの不快感を軽減します。
2.オムツのフィット感を確認する
特に成長期のお子さんの場合は、成長に伴ってサイズや吸収量があったオムツを選んでいくことが大切です。
サイズが緩すぎるorきつすぎる、吸収量が足りなくて漏れる、といった状態は不快感の原因となり、オムツいじりにつながることがあります。
3.オムツいじり対策アイテムを使用する
特別にデザインされた「オムツいじり対策アイテム」を使うことで、子どもがオムツを触ったり外したりすることを防げます。
オムツに手が入らないようつなぎタイプになった肌着やパジャマ、手の動きを制限するミトン、鍵付きのおむつカバー、排便のタイミングを予測して知らせてくれるデバイスなど、最近では様々なアイテムが市販されています。
おすすめのオムツいじり対策アイテム
オムツいじり対策アイテムの中でも、まず最初にお試しいただきたいおすすめアイテムは「オムツいじり対策用のつなぎパジャマ」です。
パジャマのトップスとボトムがつながったワンピースタイプで、ウエスト部分からオムツに手を入れることができないデザインになっています。
背中部分のファスナーから着脱をしますが、ファスナーの金具にはカバーやストッパーがついていて、お子さんが自分でファスナーを下げることはできません。
お子さんの動きを極端に制限する必要がなく、普段のパジャマと同じように着用いただくだけでオムツいじりの対策ができます。
お子さんもご家族も心理的なハードルが少なく導入いただけることは、最も大きなメリットです。
特に夜間は保護者の方の目が届きにくくオムツいじりが発生しやすい状況です。
まずは夜間のオムツいじり対策で、お子さんもご家族も安心して眠れるといいですね。
ひよこ屋では、つなぎタイプのパジャマを多数取り扱っていますので、ぜひ一度ご覧ください。