【特集】感覚過敏のためのやさしい子供服
上履きが苦手なお子さんのための、感覚過敏でも快適に過ごせるコツ
学校生活において「上履きを履くこと」が当たり前とされる中、感覚過敏のあるお子さんにとっては、それが大きな負担になることがあります。
感覚過敏で上履きが苦手なお子さんのために、上履きの選び方や代替アイデア、おすすめのアイテムなど、お子さんが快適に過ごせる方法をご紹介します。
感覚過敏のお子さんが上履きを苦手とする理由

感覚過敏とは、触覚や温度、圧力などに対して通常より敏感に反応する状態を指します。
特に足元はデリケートな部分であり、感覚過敏のお子さんにとって上履きの不快感は大きなストレスになりやすいと言えます。
不快感を感じやすいポイントを挙げてみましょう。
靴の縫い目や凹凸
内側にある縫い目やタグが肌に当たると、痛みや刺激として不快感を感じることがあります。
締めつけ感
足の甲部分をゴムやマジックテープで固定するタイプは、圧迫感や締めつけを不快に感じることがあります。
素材が合わない
化学繊維のチクチクや、蒸れ、こもり感、ゴム底の感触が合わないことがあります。
サイズが合わない
足先部分の圧迫感を感じやすく、サイズにゆとりがないとつま先に靴が当たって不快に感じることがあります。
靴下との相性
上履きの中で靴下がずれたりシワになった部分を刺激に感じることがあります。
感覚過敏のお子さんのための上履き選びのコツ
まずは、どの部分が不快なのか聞いてみる
不快感を適切に表現することはお子さんにとって難しいものです。
「どこがいやなの?」ではなく「ゴムが痛いのかな?」「つま先が気持ち悪いのかな?」と、具体的に質問をしながら原因を探してみましょう。
気になる凸凹はシールでカバー
部分的な縫い目やチクチクが気になる場合は、布に貼れるタイプのテープでカバーするのが簡単に試せておすすめです。
締めつけの少ないものを選ぶ
足の甲部分がマジックテープになったものは、締めつけを調整できるのでおすすめです。
ゴムになっているものは、ひっぱってわざと伸ばすなどされている方もあります。
大き目のサイズを選ぶ
足先に靴が当たるのが気になる場合は、少し大きめのサイズを選んでつま先にゆとりを持たせるのもおすすめです。
成長期のお子さんは驚くほど速くサイズアウトすることもあるので、こまめにサイズ調整をしましょう。
幅広のものを選ぶ
メーカーやブランドによって靴幅や甲の高さにはかなり差があります。
感覚過敏のお子さんは幅広のものを好むことが多いようです。
インソールを利用する
足裏の感覚が過敏な場合、靴底からの刺激を不快に感じることがあります。
お子さんの足の形に合ったクッション性の高いインソールを試してみるなどもおすすめです。
柔らかい素材を選ぶ
ソフトな素材やクッション性のある素材、メッシュ素材など、肌触りが柔らかく伸縮性のあるものを選びましょう。
こもり熱や蒸れが気になる場合は、メッシュなどの通気性も重要です。
スリッポンタイプやサンダルタイプに変えてみる
スリッポンタイプや、足先やかかとが開放されているサンダルタイプなどを試してみましょう。
校則などで上履きが決められている場合もあるかもしれませんが、上履きは学校での安全対策としても必要なアイテムです。
全く履けずに素足で過ごすよりは、何かしら着用できるものを履いていた方が先生もお子さんも安心できますので、事情を説明して「安全のために」と相談をしてみてもよいでしょう。
足にあった靴下を着用する
上履きを履く場合でも直接肌に触れるのは靴下です。
靴下の縫い目が気になる場合はシームレスソックスを着用する、靴下のずれやシワが気になる場合はサイズの合ったソックスを選ぶなど、靴下を見直すのも大切です。
靴下を変えたら上履きを履けるようになった・・・実は上履きではなく靴下の問題だった、という方も少なくありません。
上履きが苦手な感覚過敏のお子さんにおすすめのアイテム


・足先が比較的幅広で余裕がある。
・ゴム、マジックテープ、スリッポンなどのスタイルが選べる。
・インソールの調整が可能。
・内側がソフトでやわらかく、縫い目が肌に直接あたりにくい。
・通気性の良いメッシュ素材。ソールも通気性がある。
・実店舗で取り扱いのあるお店が多く試しやすい。
感覚過敏対応!ひよこ屋のシームレスソックス
縫製技術や特殊な繊維など、感覚過敏に対応した靴下がそろっています。
海外で長年実績のある複数ブランドがそろっていますので、お子さんにあった履き心地を探すことも可能です。
・履き心地や好みに合わせて多数の選択肢がある。
・丈の長さや色柄のラインアンプが豊富。
・高級ソックスに使われる縫製技術や素材などこだわり仕様。
感覚過敏のお子さんのための上履き選びのコツまとめ
まずはお子さんが上靴のどの部分を不快に感じているのか、具体的な質問で聞いていきましょう。
不快な原因がわかったら一つずつ対応することが可能です。
お子さん自身が「自分のつらさを理解しようとしてくれた」と感じられることで自分の気持ちを表出しやすくなり、時間がかかっても次第にヒントが得られることでしょう。
上履きは学校で長時間着用するアイテムですので、少しでもお子さんにとって快適な1足がみつかるといいですね。